グリップが違う


違いのわかる人とはどういうことかを考えてみた。そもそも人間はみな違いのわかる生き物である。ただ人それぞれに見えているところも違うという事実がある。

先日若手コーチと呑みにいったとき、ラケットは昔と今で何が変わったと思うか尋ねてみた。すると素材や重さ、ラケット面の大きさという答えが返ってきた。私はグリップが変わったと思っている。確かにラケットの重量は軽くなっている。だがその軽量化のために重量を落とした部分はグリップ部だ。フェースのフレーム自体は軽量化に限界があるからである。

今の世の中は効率を求められる。そのために管理という仕事が徹底される。着心地の悪い服を着て 居心地の悪い職場で働いているものだから心の病を患う人が増えているそうだ。私はテニスというスポーツも似たような傾向にあると考えている。軽量化されて硬くなったラケットとは、腰を使わずしてもボールを飛ばせるという意味があり、それが求められるのも時代が求める効率からだ。何事もその進化や成果はトップの成績や結果だけで判断されがちだ。カールルイスとウサインボルトのタイム差が本当に人類が走ることの進化なのだろうか。テニスもトップ選手が進化していることは認める。しかしその一握りのトップ選手以外の人間たちは進化しているのだろうか。本当に危惧すべきは、トップ選手の進化ではなく、一握りのトップ選手と多くの一般プレーヤーの技術格差が広がっていることではないだろうか。それはまるで株価は上がっているのに給与は上がらないかのように。

私はこんな穿った見方しかできないので、オリンピックのメダル数に全くの興味が持てない。テニスで圭くんは銅メダルでも日本人のテニス技術はイコールではない。そして、好みのグリップはもう市販されていないので手に入れることが不可能だ。ちゃんとしたレザーが売ってない。グリップ幅の細いレザーが売ってない。グリップエンドの形状が円形のものが売ってない。

 

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