迷うということ


12月にもなると至る所で、今年一年を振り返るようなことが多くなる。私もついこないだスタッフミーティングを開いた。そこで私なりの反省としてここ数年に渡って自分の『直感』に頼りすぎたことをスタッフに詫びた。いわゆる少し調子にのっていたところがあったと感じてる。昨日は将棋界で前人未到の永世7冠という記録を棋士の羽生善治さんが達成された。その羽生さんへの憧れもあり、羽生さんの著書によく出てくる『直観力』というものを、自分に都合の良いようにだけ解釈してしまった節がある。私の現在の能力では『直観の7割は正しい』というレベルになく、そのレベルでの直感を使ったのでは確率的にも50%という半丁博打みたいなものでしかない。テニスの試合に勝つ傾向の一つとして、3ポイント連取の数が多い方が勝つというものがある。半丁博打の確率で、3ポイント連取するというのは1/2の3乗だから12.5%しかない。つまり博打程度の確率では何をやっても上手くいくはずがないのである。

生徒さんには「迷うな」と言っておきながら、私自身が勘違いで迷ってないと思っていただけであり、実際には迷うべき能力しかないことを気付かされた一年だった。しかし、勝ち続けている頃の裏腹にある不安ではなく、負けてもその根拠がはっきりして見えていると逆に不安が少なく、前向きに進めそうな気がしているのも事実である。迷う状態というのは状況として良くないのかもしれないが、それは進歩していく中で必要なものでもあると考えられる。逆に迷ってないというのは、状況として良いときもあるのだが、勘違いや自惚れで、本当は理解していないのに理解してると思い込んでるときでもある。

『忘れる』ということにかけては右に出る者がいないといえるほどの得意分野なんだから、正しい反省をして来年につなげていけたらなと思いながら、独りで煙草をふかす夜であった。

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