身をもって理解する


年末に生徒さんに渡す季刊誌の特別号として、レッスンで伝えてることをまとめた手引書を渡す予定だった。冊子を作るためにたくさんのカラーコピーした用紙まで準備できてたんだけど、配布しようとしてる直前にキャンセルした。内容としては申し分ない出来かと思ってたけど、直前になって、なんか自己満足みたいな感じがして、それが生徒さんにとってのレベルアップや目標達成につながらないのではないかという不安が見えてしまった。

人に何かを伝えようとすれば、どうしても側面としての表面になってしまう傾向がある(これは自分だけでなく) それがひどくなるとただの建前であったり、心殺したマニュアルのようなことになる。本当に大切なことは、伝えようと思った表面が、なぜ決定、判断されたのかという過程の方に深さがある。すでに人によって公開されてる文章や言葉というもののほとんどが、その人が得た氷山の一角にしか過ぎず、見えない海面下にその本質が隠れてる。

ある物理の先生が授業で、氷砂糖を何でもいいから小さくできるところまで小さくしてごらんという課題を出したそうだ。それで可能な限り小さくしたものを顕微鏡で見せたそうだ。それで何のオチもなくそれだけで授業を終わらした。それを受けた生徒の1人が、数年後の同窓会であれはどういう意味でやったのか聞いたそうだ。するとその先生は「どんなに小さくしても原子ほどにするのが難しいということをわかってほしかった」と答えたそうだ。原子の大きさが0、1ナノメートルなんて教えるんじゃなく、身をもって理解させる裏側の授業をしたその先生がすごいと思った。

身をもって理解するには二つの方法しかない。

一つ目は痛い目にあうまでやり続ける。

二つ目は自分以外の人に興味を持つこと。

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