きっと忘れない


彼れを知りて己を知れば 百戦して殆うからず

彼れを知らずして己を知れば一勝一負す

彼れを知らず己を知らざれば 戦う毎に必ず殆うし

2500年前の孫子から、戦い方の基本は変わっていない。羽生善治さんが『将棋とは』と聞かれて『他力』と答えてらっしゃる。だから一番強い手が最善手であるとは限らないといい、相手に委ねる。

問題はこの本質的な部分を羽生善治さんは二十代半ばに気づいたということだろう。つまり、羽生善治さんでも将棋をはじめて 10年以上も気づかなかったのだという事実が面白い。偉大な記録である7冠達成時には、自分の暗記力を生かしてガリガリと何十通り、何十手と読んで勝っていた。しかし、その能力が落ちてはじめて本質的な部分に気づきはじめたということになる。

最近のテニス指導は大きく変わってきた。あえて発展とはいわない。テニスも本質的には『他力』でありゲームベースドオンアプローチなどという横文字で低年齢から戦術を教えているそうだ。しかし、それを伝えることはそんなに簡単なことじゃない。要点は二つ。

1、相手のことより、自分のことだけみても勝てる人がいる。もしくは勝てる時期があるということ。

2、その本質的な事実は、気づくのに 10年、理解するのに 10年くらいはかかるということ。

だから、指導する側の私が最近気づいたこととして『相手をみて』という大切な事実を連呼するのではなく、それぞれにどのタイミングで伝えるかが大切なんだと思った。だから一人一人をみなきゃいけない。指導するこっちも一番強いアドバイスではいけない。待たなきゃいけない。相手に手を渡さなきゃいけない。

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