自慢の発明


手前味噌ではありますが、僕は子供にサーブを教えるのが上手です。現在教えてる子供たちは全国大会に出るようなレベルを教えてる訳じゃないけど、ポンポン上手にサーブを打てるようになってきました。なんで、急に子供のサーブの記事を書こうかと思った理由は、最近、理学療法士でテニスを専門としている西川匠さんという方の『選手の体を学ぶテキスト』(有料)を購入して、ネットで動画やテキストなどで勉強しているからです。西川さんはテニスを専門としてるけどコーチではありません。だからここで僕が書くような、変で独創的なテニス理論とは違い、技術指導ではないけれど、なぜ体がこう動くのかとか、世界のトップレベルではどのような身体機能が推奨されているとか、このブログとは真逆のような真面目な内容です。ただ、意外にもリアルに現場で指導している僕の指導内容は理にかなっていることにも気づき、それを最近ではなく10年以上前からやっていたことを最近若い子たちにも自慢しています。

さて本題に入ります。僕独自のサーブ落とし込み方法です。ヒップオーバーヒップ、ショルダーオーバーショルダーと言われる形を取り入れるのが難しいようですが僕の手順とメニューをやれば簡単です。

①まず、窓から横に顔を出して手をふる「おーい」練習(これで右目の上を理解させる)

Play and Stayの簡易ネットに向かって横向きに立たせます。(ネットが腰から脇腹くらいの高さであることが重要)右利きは左脇腹を閉めさせて右腰を持ち上げさせます。そうすると窓から顔を出したような状態になり、向かい合わせのコーチと左手で「おーい」と呼びながら左手をふったげる。この状態で右手のラケットを上げさせて「ここがボールとラケットが当たるところになるからね」って説明します。

【補足】この形だと左足に体重がのる。本当は右足で右腰を持ち上げるんだけど順番として先に右目のボールの見方とボールの捉え方を伝えてだけ。

②トスを上げる前に右目右腰を持ち上げてからを作るボリス練習(ボリスとはボリス・ベッカー)

日本のテニススクールはトスを正確に上げるということを優先しがちで、肩、腰のラインを地面に平行にしてまっすぐ上げさしてしまいます。なんとなく頭の上で打つことでサーブを早く習得したようになるからです。でもボリス練習では、はじめトスは四方八方に飛んでしまうこともよくありますが、この揚げ足は絶対にとりません。しかも空振りも続出します。(とくに低年齢の子供)けれど、ベッカーみたいに反動つけて先に右目でトスを上げたい場所を見上げれたら褒めたげます。

この後の③が10年くらい前に発明した長座スマッシュ練習です。

ヒップオーバーヒップ、ショルダーオーバーショルダーの形ができるということは打点は右目の上になります。けれど、体を回旋させる子は打点を前にしたがり、厚いグリップで下に叩いてしまいます。これだとコートが広くなるにつれてネットを越えなくなり、ネットを超そうとするとスウィングを止めて極端に上方向に発射してしまいます。また、仮に正しい打点を習得させようとして、コーチが後ろ気味にトスを上げたげても、横向きの左側をあげて見上げ、そこから体を回してしまう。そこで、長座に座らせてコーチがトスを上げたげるのです。

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このときに正しい腕の動きも指導できます。画像の一番右側の子はラケットを担いでしまっています。このタイプは座ってるときに両方のお尻で座ってしまいます。また、右お尻で座っていたとしても打つときに左お尻への移行はしません。すると立ってサーブを打たせても横に体を回すだけになってしまう。一方で画像の打とうとしている子は自然です。この画像の角度ではわかりにくいかもしれないが、正面向きに長座しているが前からみると少し右肩が隠れている状態を打つ前に作っています。つまり前向きに長座させて「コーチに右肩を隠してごらん」っていえば担ぐ動作も徐々に直っていきます。そして何よりこう言うことで打つ前に右お尻に体重がのり、打つときに左お尻に移行します。また、長座で座らされているために打点を前にすることができません。

慣れてきたらネット越しにスマッシュもこれで練習させます。(でも本当はスマッシュよりサーブに効果がある) テニスをはじめたばかりの子に当てるとかコートに入れるから優先させないことが正しいサーブの動きを習得するのに大切で、ネット越しのこの練習も自然動作になっているかどうかのみに注視します。

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この練習を試してみようかと思うコーチが気になるのは空振りして顔面にボールが当たってしまうことかと思うはずです。まず一つ目はスポンジボールを使ってやること。これなら顔面に当てても大丈夫。二つ目はそもそもこれをやるときのコーチの出す軌道は、長座してる子の上を完全に抜けていくロブを上げる。(届かないところくらいがベース)だから、ラケットに届くかどうかというところに送るので空振りしても通過していくから体には当たらない。画像の打ってるこのようにマット運動の後ろ回りみたいな感じに打ち終わりがなる子はできています。

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ちなみに画像だけでも鋭い方は見抜いているかもしれませんが、この練習させるとグリップも薄く持つ子が増えます。コンチネンタルまでではないけれど厚いグリップで叩きません。この練習では教えてもないのにスピン回転で打つ子もいるくらいです。もちろん薄いグリップを矯正指導はしていません。正しい動作から自然に薄くなるのです。

この続きになる④のトロフィーポジションを作るための側転ジャンプ、⑤の右腰ロケットサーブについてはまた記事にできたらと思っています。

とにかく子供にサーブを教えるのに大切なのは順番だと思っています。16歳以降くらいで身につく正しい動きと、その年齢に達していない子供のサーブは全てがイコールではありません。ただ、いずれ正しい形になるというゴールを意識して焦らず徐々に近づいていけばいいという未来への投資だというものを順番に与えてやらねばなりません。ですから、見てる親が思わず「トスくらいしっかり上げなさい」とか「ボールをよく見ないから当たらないのよ」なんていう言葉から、子供を守ってやるのがコーチの役割だと思っています。

そんなことより、最近レッスンやコーチ研修で身振り手振りを交えながら説明をしてたら右のお尻が肉離れしたように痛みがあって、それが取れません(むしろ痛みが増している)

まあ、そんな痛みもサーブが上手くなる子をみたら痛みもどっかに飛んで行きますが。

 

 

 

 

 

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