ラケットについて


ボスワースというラケット
今年の全豪オープンのダブルスを制した、ステパネックという選手が使ってるラケットフレームの形がおかしいのです。一般的にラケットのフレームは円形ですが、どうも角張っているのです。角張ってるといえばヨネックスですが、最近はベースの形は残しながらも、円形になってきています。
このステパネックのラケットを見たときに、そういえばナブラチロワも使っていたような記憶があったので調べてみると、ステパネックと同じメーカーであることがわかりました。そのメーカーは「Bosworth」というラケットでした。
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Bosworth WEB
このページ、みんな英語なので、私では解読できないのですが、このページの「Success stories」をクリックすると「Bosworth Champions」というページにとびます。そこに出ている名前は次の選手たちです。(抜粋)
レンドル、アガシ、ナブラチロワ、チャン、ベッカー、エバート、ラフター、サンプラス、セレス、レーバー、コナーズ、ウィリアムス、アッシュ、ヒンギス、ローズウオール・・・。
歴代の世界チャンピオンばかりです。しかし、考えたのがナブラチロワは確かにボスワースのラケット使っていましたが、その他の選手が使っていた記憶がありません。そこで、いろいろ調べてみると、どうやら、このメーカーのボスワースという名前は、有名なストリンガーの名前だそうです。
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そのボスワースというストリンガーは、ストリングの張り替えだけでなく、先に上げた世界チャンピオンたちの、ラケットの形状や、それに合うストリングなど、総合的なアドバイスをしていたようです。
どこを起始として考えるか
ラケットは、テニスのボールを打つ道具です。これをいくつかのメーカーが製造しています。このラケットを制作していくうえでも、まずは仮説が重要になります。ウッドしかない時代に「鉄などの別の素材を使うとどうなるのだろう」「フレームをもっと大きくしてみたらどうなるのだろう」「フレームをもっと硬くするとどうなるのだろう」と制作者が立てた仮説から始まっています。
そういった仮説の中で、このボスワースのように、ストリングから、もしくはストリンガーからの観点で製造されたラケットというものが重要ではないかと考えています。ちなみに、現在は国内シェアNo.1だと思われる「バボラ」も、始まりは、ナチュラルガットの専門店でした。
基本的に素材重視で、ラケット単体で制作されていくラケットが多い中で、ストリングとの相性や、そのラケットに合ったストリングや張るパターンなどは重視されていない傾向にあると感じます。そういった中でバボラのラケットは、フレームのスロート部分に、そのラケットに合ったストリングとグリップの種類が書かれているものがあります。他のメーカーは適正テンションのみで、これはラケットに合っているかどうかよりも、フレームが折れてしまわないようにする対策でしかありません。
また、日本の多くのテニスショップがラケットを購入すると、ストリングと張り代が無料というセット販売をしていますが、これもラケットのことを考えたのではなく、割引額を大きく見せる手法であり、その抱き合わせストリングは、大抵の場合、お店に余った在庫であることが多いのです。
角張ったフレームの意味
ボスワースをはじめとした、角張った形状のラケットに、どいうった意味があるのか、私にはわかりません。ただ、とてもわかりやすく角張ったラケットを所有していたことを思い出しました。
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新品のまま持っていたのですが、これにガットを張って試してみようと思います。ボスワースのラケットは、この他にスロート部分の幅が狭く搾られていることと、ラケット重量がとても重いことです。(ボスワートは350グラム以上ある)
ちなみに、フレームチューンもしていたベッカーのラケットです。
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同じく、フレームチューンもしていたレンドルのラケットです。
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これは、貴重な画像だと思うのですが、引退間際のレンドルが使っていたラケットはミズノですが、今のボスワースにとても近い形状です。
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*こういう形状ラケットにボスワースという人の、フレームチューンが入っていたと知らなかったので、過去に卵形ラケットについての記事も書いてました。
指導者側から作ったラケット
素材から、製造側から、選手側から、ストリンガー側からと考えられたラケットはありますが、指導者側からの仮説に基づいて作られたラケットを知りません。近いものでいうとこれくらいですかね。


プリンスというメーカーが、日本でいうところの民事再生をしました。ブランドだけは残したいようですが、ラケットのメーカーも大変なようです。人気にシャラポワ、ダブルスチャンピオンのブライアン兄弟と契約できるようなメーカーでも難しいようです。
マーケティングやプロモーションに夢中になって、肝心のラケットを考えないメーカーは、どんどん潰れていきそうです。そういった中で、指導者側からのアドバイスによって作られたラケットに興味があります。
初心者や、非力な方が使うべきはラケットは、重さが250グラム、グリップサイズは1、フェースは120インチ以上・・・本当でしょうか?
もちろん、私はWOOD TENNISの管理人ですから、ウッドで行う初心者クラスを計画中です。その私の計画はともかくとしても、もう少し各社メーカーは見るところを変えていかないといけないのではないかと感じています。

ラケットについて」への2件のフィードバック

  1. 丸坊主

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    過去記事にコメントですいません。
    >ステパネック
    私はこの間のウィンブルドンで初めて見ました。
    (ようやくウチのテレビが録画対応になりました)
    パッと見で古風なフォアハンドとバックのスライス、ネット前での高い技術が素敵でした。
    顔つきだけみると武骨なハードヒッターみたいなんですけど…。(失礼)
    日本では見ないラケットですね。
    個人的には、写真にあったkobansさま所有のダンロップラケットを使った感想がすごく気になります。
    機会がありましたら教えてください。

    返信
  2. kobans1978

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    実は記事の八角形ラケットはまだガットを張れていません。早く使ってみたいのですが、ウッドに張るガットで足りていない状況です。いずれ、張って打ってみるので、そのときまで気長にお待ちください(笑)
    ステパネックはその高度なネット技術から、ダブルスもパエスと組んで活躍していますね。ネット前の技術は天然記念物にしないといけないくらい、世界のトップでは必要ない技術になっています。ただ、いずれ、また高度な技術を持った選手も出てきますし、ベテランの大会になれば必要な技術です。
    最近はマンティスとかいうラケットを若者が興味持っていますが、私は興味ありません。ただ、ボスワートも含めて、ラケット業界もコアユーザーだけのためのラケット会社が生まれてくるのではないかと思っています。

    返信

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