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ひとつだけ


今年の6月に永射保さんというプロ野球選手が亡くなりました。

身長も低い選手でした。

腕のリーチも長くありませんでした。

ストレートも130キロしか出ません。

鋭い変化球もありませんでした。

しかし、今では当たり前のワンポイントリリーフというポジションをはじめて確立した選手になり、ほとんどの選手が3年以内に戦力外になるプロ野球の世界で19年も現役で働きました。

永射さんは、左のアンダースローという珍しい変則投法と踏み込み足のタイミングを変則にして、左強打者のタイミングを外すことだけにこだわった術を独自で編み出したのです。

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踏み込んだと見せかけて、踏み込んでない。踏み込んでないと思わせて、急につま先で地面を刺す。スピードとボールの変化の鋭さで勝負する華やかなプロ野球の世界で、地味に踏み込み方だけでタイミングをずらしてギリギリのところで抑えてきた永射さんが大好きです。

ひとつだけ

ないものを追っかけるより、身近にある、本当は素晴らしいのに忘れ去られてるものだったり、短所と短所がかけ合わさって、実は長所になってるもの。何かそんなものとの出会いって、とても素晴らしいことなんじゃないかなと思いました。

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打てるという感覚があること


ジュニアのレッスンをしていました。ボレーをボール出しで練習していたときのことです。気づくとネットにかけるミスを誰もしていませんでした。

「みんな すごいよ そうあることじゃないよ」って言いながら、どんどんボールを送っていました。

そんなときです。私のボール送球が少しミスヒットしてしまいました。すると、それを打とうとした子供が打つ直前に打たずにスルーしたのです。

これはすごいことです。私もその子と同感でした。あれを打てば必ずネットに引っ掛けていたでしょう。それをその子は打つ前に気づいていたのです。それを無理して打つと記録が途切れることを。

そういえば、イチロー選手はある対談でこんなことを話していました。

「打てる」という感覚があること。
バッターにとっては、
ピッチャーがボールを放した時点か、
もしくは放して近づいてくるところで、
打てるかどうかが決まるわけです。
バットがボールに当たる瞬間で
打てるかどうかが
決まるわけじゃないんです。
ピッチャーが投げている途中で、
もう打っている。

やっぱり子供ってすごいよね。抑制よりも本能が強いから。本能よりも抑制が強い大人は打つところばっかり気にしてる。実はそのずっと前に決まってることなんだけどね。

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保護中: 恋は盲目


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